参院選のダークホース「参政党」の正体に迫る 〈#カルトじゃない〉と主張するが実態は?

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 街宣でやたらと多数の聴衆を集めている参政党。国政選挙初登場ながら当選者が出るのではと、“穴馬”扱いする声も聞かれる。

 一方、7月1日にツイッターでは、参政党公式アカウントが「#参政党はカルトじゃない」とのハッシュタグを投稿しトレンド入り。逆に「#参政党はカルト」と投稿し、参政党を批判するハッシュタグも登場した。カルトだとかカルトじゃないとか、「参政党」とは一体何なのか。

自民党の補完勢力なのか?

 参政党は2020年に結成。当初からの中心メンバーで現在も党の“顔”となっているのが、事務局長の神谷宗幣氏だ。07年に大阪の吹田市議に初当選。10年に「龍馬プロジェクト」として、地方議員や国会議員を集めた保守系の政治運動を始める。12年衆院選では自民党から立候補するも落選した。

 龍馬プロジェクトには自民党の大岡敏孝・杉田水脈両衆院議員が「会議員参与」として参加。また神谷氏は19年、霊感商法などが長らく社会問題化しているカルト宗教「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)系メディアの関係者が主催するイベントに登壇。関係者は、参政党の結成メンバーにも加わっていた(すでに離党)。

 そのため、ネット上では参政党を「自民党の補完勢力」「バックに統一教会」などと評する声が見られる。しかし、参政党と自民党や統一教会と直接の協力関係や主従関係は確認できない。むしろ街宣では、参政党候補から堂々と政府・自民党への批判も語られる。全選挙区に候補者を立てており、自民党に特段の“配慮”している気配もない。

「自民党の補完勢力」「バックに統一教会」と評するのは、極端すぎるかもしれない。

■政治資金パーティー「SS席」10万円でも5000人が参加

 参政党の勢いを端的に示すのが、集金力と集客力だ。6月27日時点で、3億9060万円の寄付を集め(目標は5億円)、街宣では武田邦彦氏人気で公示前から数百人の聴衆を集めた。ある時は、武田氏にサインを求める長蛇の列ができた。

 ボリュームゾーンは中高年の男女。しかし若者の姿も少なくはない。一般メディアはほとんどいないのに、聴衆の最前列には携帯電話などを据えた三脚がズラリと並ぶ。YouTuberなどネット配信者たちだ。

 5月8日にパシフィコ横浜で開催した政治資金パーティー「イシキカイカクサミット2022」は、参加料金が一般2万円から。SS席は10万円。この料金でなんと5000人以上を集めた。同料金で8月21日に幕張メッセで「国政政党誕生 予祝パーティー」を予定しており、前売り券はすでに売り切れだ。

 神谷氏が代表を務める「イシキカイカク.com」で販売されているグッズも、なかなかのお値段。関連する「イシキカイカク大学」での講座DVDセットが最大24万円(10講師分セット)。「活性エキス」(10cc、1万1800円)、「高品質なプレミアムマコモ」(260g、1万5120円)といった健康食品まで販売されている。

 のめり込むと、かなりカネがかかりそうだ。支持層に保守的な小金持ちがそれなりにいることをうかがわせる。

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