新型コロナ第8波は“史上最悪の流行”になる恐れ…「3つの悪材料」が国民を脅かす
「新しい波に入りつつある」──。10日、岸田首相と面会した政府分科会の尾身茂会長はそう語った。新型コロナウイルスの第8波は史上最悪の流行になるかもしれない。悪材料がいくつもあるからだ。
【インフル同時流行】
コロナ禍の過去2年は行動制限などもあり、インフルエンザは流行しなかった。そのためインフルエンザの免疫を持つ人が少なく、今冬はコロナとの同時流行が懸念されている。政府の推計によると、同時流行が起きた場合、ピーク時の1日あたりの感染者数はコロナ45万人、インフル30万人の計75万人に上る。
【新変異株BQ.1】
現在主流のオミクロン株「BA.5」からその亜種である「BQ.1」へと置き換わりそうなのも心配だ。BQ.1はBA.5よりも免疫をすり抜ける力が強く、感染が広がりやすい可能性が指摘されている。
国立感染症研究所は「不確実性が高い」としながらも、BQ.1系統の割合が12月第1週には79%になると推計。新たな変異株に置き換わるタイミングで大きな感染爆発が起こるのは幾度も経験済みだ。