岸田首相また“さらし者”に…安倍派トリオ「ステルス倒閣活動」で官邸は疑心暗鬼に
葉梨前法相の更迭をめぐるドタバタの余波が続いている。
15日、松野官房長官が衆院議院運営委員会の理事会に出席。「会期中にもかかわらず、大臣の辞職に至り誠に申し訳ありません」と謝罪した。辞職もそうだが、そこに至るプロセスも大問題だった。
葉梨氏の問題発言が大きく報じられた10日の段階で、岸田首相は更迭しない方針を示していた。11日午前の参院本会議では感染症法などの改正案が成立したが、その本会議中にも続投させる意向の答弁をした。ところが、午後になって急に更迭したのだ。
立憲民主党の安住国対委員長が「だまし討ち」「議会にとっては冒涜そのもの」と憤ったのも当然で、首相の答弁が信用できなければ国会審議は成り立たない。
野党側は、東南アジア歴訪中の岸田首相が帰国したら、本会議で葉梨辞任の説明と謝罪を行うよう要求。すると、議運委に出席した松野氏は「重く受け止め、国会で決めた通りに従う」と答えたという。
これには、自民党内から「また総理を差し出すのか」と驚きの声が上がっている。