医学部進学を目指せ!偏差値が低くても1年で大学付属校に合格する勉強法
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「将来、子どもを医者にしたい」という願望を持っている親は少なくない。とはいえ医学部はどこも偏差値が高く、倍率も高い。学習塾に相談すれば、大学受験を想定して、難関進学校への進学をアドバイスされるケースが多い。しかし、受験時に偏差値40でも入れる「医学部のある大学付属校」に合格すれば道は開ける。
『医学部にはエスカレーターでのぼりなさい』(発売=講談社)の著者で、大手進学塾講師時代に5000人以上の生徒たちを難関校合格に導いてきたMIRAINO教育グループ代表の野田英夫氏が解説する。
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中学受験を目指す子どもたちの多くが通っている大手進学塾。ここでの指導は、いわゆる御三家(男子なら開成・麻布・武蔵)などの偏差値60を超える難関進学校向けに組み立てられていることをご存知でしょうか。そのため、授業では論理的思考力が必要となります。しかし、それは上位20%の優秀生にしか理解できないといってもいい難問なのです。つまり、残りの80%の子どもたちにとって、塾の授業は難しすぎてついていけず、基本部分からつまずいている子も多くいます。
もし難関進学校ではなく、大学付属校への進学を希望されているのなら、無理矢理に難問ばかりをやらせる必要はありません。中学受験をするお子さんたちは、小学校での勉強の理解には問題ないはずですから、大学付属校向けの受験勉強に変えることをお勧めします。
大学付属校の入試問題は、小学校の教科書がベースとなっています。また、小学校の学習指導要綱の範囲内からの出題がほとんど。もちろん、実際の入試問題は複数単元になっているため、教科書の問題よりははるかに難しいのは間違いありませんが、基礎をきちんと理解できれば合格の可能性が高くなります。これは医学部を目指す子どもではなくても同じです。
大手進学塾で落ちこぼれても、偏差値が低くても、大学付属校のための受験勉強に変えることで、学力と成績が飛躍的に改善するお子さんたちは少なくないのです。