旧統一教会が春の統一選で“議員道連れ作戦”画策か…自治体を次々提訴で自民党は戦々恐々
「来たる統一地方選を必ず勝ち抜こうではありませんか!」
26日の自民党大会で岸田首相はこう声を張り上げたが、内心、不安を抱えているのではないか。自民党との蜜月が指摘されている旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が、春の統一選に向け、岸田自民への“攻撃”を展開しかねないからだ。
西日本新聞電子版が27日、〈「関係断つ」なら議員道連れ? 旧統一教会信者の提訴相次ぐ 統一選控え議会けん制か〉と報じた。
教団の信者や関連団体が、教団と「関係を断つ」と決議した議会の自治体を相手取り、決議の取り消しなどを求めて昨年末から続々と提訴している。この動きについて、地方議会や統一選を控える地方議員への牽制ではないか、と分析しているのだ。
記事中で、元信者の仲正昌樹・金沢大教授(思想史)は〈公判で関係がある議員の名前を出せば、世間にマイナスイメージを与えられる。以前のような関係に修復できないのなら、道連れにする、くらいの覚悟ではないか〉と話している。
実際、信者や関連団体はこれまで、富山市や大阪府、北九州市など5自治体を提訴。教団側は、決議によって議員の紹介が得づらくなり、議会への請願が著しく困難になった、などと訴えている。富山市以外の4自治体では4月に議会選を控えている。やはり狙いは、選挙戦を展開する議員への“攻撃”なのか。ジャーナリストの鈴木エイト氏はこう言う。