滝田誠一郎
著者のコラム一覧
滝田誠一郎ノンフィクション作家

1955年東京都生まれ、青山学院大法学部卒。ヒューマン・ドキュメンタリー作品を数多く手がける一方で、ジャーナリストとして雇用・人事問題を取材。著書に「開高健名言辞典 漂えど沈ます」(小学館)、「消せるボールペン30年の開発物語」(小学館新書)、「IT起業家10人の10年」(講談社)などがある。

喜代村(すしざんまい) 木村清さん(1)子供の頃、いろいろな方法で魚を獲っていた

公開日: 更新日:

魚獲り

 すしざんまいを経営する喜代村のホームページに「マグロ大王の部屋」というコーナーがあり、そこに社長の木村さん(1952年生まれ)の趣味=魚獲りと書いてある。

 魚を釣るのが趣味であれば、普通は趣味=釣りと書くところだ。「海釣り」や「渓流釣り」、あるいは「アユ釣り」「ヘラブナ釣り」「ルアーフィッシング」などと書くこともあるだろう。しかし、趣味=魚獲りというのは珍しい。もしかしたら日本でただ一人かもしれない。

 なぜ「魚獲り」なのですかと聞くと、木村さんは千葉県関宿町(現・野田市)で育った子供の頃の話を聞かせてくれた。

 ちなみに関宿町は町の西側を江戸川、東側を利根川が流れ、あちこちに堀や小川があり、池や沼が点在している、そんな町だ。

「なぜ魚獲りか? あっはははは。小さいときにね、家の近くに魚がいっぱいいたわけですよ。それを釣ろうと思うんだけど、なかなか釣れない。いっぱいいるのにね。だから小川に網を張ったり、ヤスで突いたりして魚を獲っていたわけ。それでも獲れないときは、子供10人くらいでかい掘り(沼や池、せき止めた小川の水をくみ出すこと)してみんなで魚を獲ったりね。勝手に水抜いて大人に叱られたこともあるけど、大人も面白がって一緒に大きなコイをつかまえたりしてた」

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