副大臣・政務官は女性ゼロ、旧統一教会と接点26人…「消費者」「子育て」担当はズブズブ議員
よりにもよって、なぜ、この人選なのか。15日、岸田改造内閣の副大臣・政務官の顔ぶれが決まり、早くも物議を醸している。閣僚人事では留任を含め過去最多に並ぶ女性5人が抜擢されたが、打って変わって女性はゼロ。さらに驚くことに、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と接点があった議員がわんさか起用され、「マザームーン」とズブズブの問題議員まで任命されたのだ。
◇ ◇ ◇
副大臣26人と政務官28人の計54人のうち、旧統一教会と接点を持っていた議員は約半分の計26人に上る(別表)。昨年7月の参院選の選挙期間中に安倍元首相が銃殺されて以降、旧統一教会問題があれだけ世間の猛批判を浴びたにもかかわらず、岸田首相は誰が教団と接点を持っていたか、気にしていないようだ。
その証拠に、教団との蜜月ぶりが問題視された議員も副大臣に名を連ねている。内閣府の工藤彰三副大臣だ。
愛知4区選出で現在、衆院4期目。2期目の選挙から旧統一教会の関連団体に選挙応援を受けており、昨年、毎日新聞の取材に「電話作戦などを丁寧にしてくれる」と答えていた。
工藤氏は教団関連のイベントにも、たびたび出席していたことで有名だ。判明しているだけでも、2015年、17年、18年、19年、21年と、ほぼ毎年教団関連イベントに顔を出している。