あふれる冷や酒で甘くなった舌をマティーニで締める

公開日: 更新日:

大森(大田区)①

 大森は池上通りをはさんで、山王の高級住宅街と大衆的な飲食街に分かれる。山王から馬込にかけて山本周五郎など多くの文士が住んでいたのは有名な話。今日はもちろん飲食街へ。

 東口前には飲食街が大きく広がっていて、入り組んだ路地にはさまざまな店が並ぶ。裏路地を抜け大森銀座商店街のアーケードへ。その角に堂々とたたずんでいるのが今日の1軒目「大衆酒場 富士川」。1階は12、13人座れるカウンターと4人掛けのテーブル。2、3階はテーブル席。アタシは常連ばかりのカウンターにずうずうしく陣取り、まずは中生(450円)。つまみは刺し身からとんかつ、てんぷらまで何でもある。まずはおすすめのイワシの刺し身(430円)。とくれば八海山の辛口の冷や(420円)でしょ。受け皿付きのコップに気前よくついでくれる。あふれた酒でシミになったカウンターが歴史を感じさせる。サラリーマン、カップルで2階はいっぱい、カウンターも満席に。隣の若者2人もマイボトルを傾けて、翌日の大井競馬の予想に余念がない。彼らがつまんでいるニラ玉(400円)が気になりアタシも追加注文した。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束