本当に救急車を呼ぶべき心臓と脳の症状とは…三重県松阪市は一部有料化で7700円を徴収へ

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胸痛ではない心筋梗塞のサイン

 一般の人も、いつもと違う症状は要注意だという。

「具体的には痛みの強さや痛みの部位、痛みの持続時間、そして併発する症状などの違いに着目すべきです」

 災害や事故に巻き込まれて大ケガをすれば、だれでも救急車を呼ぶだろう。体の中で起きた不調は、目に見えないから厄介だが、心臓と頭の異常は生死を分け、たとえ助かっても重い後遺症があるかもしれない。その症状については覚えておきたい。まず心臓だ。

「たとえば、不整脈はストレスや加齢がリスクですから、中高年なら経験があるでしょう。脈が飛ぶと、その症状は胸の痛み、不快感、動悸などと認識され、ほとんどが一瞬です。でも、痛みや不快感が長くなって、めまいや息切れなども併発したら、痛みが増強し、持続時間も長く、そして併発する症状も現れたのですから、『これはいつもの大丈夫なケースとは違うな』と判断して119番すべきです。致死的な不整脈や心筋梗塞かもしれません」

 激しい胸の痛み=狭心症、心筋梗塞というのは医師にとってはセオリーで、一般の人にもなじみがあるかもしれない。それが通じないような症状も要注意だという。

「たとえば、糖尿病で神経障害を伴っていると、痛みを感じにくいため、胸痛のない心筋梗塞がありうるのです。そういう人がなんと言うかというと、『何となく気分が悪い』『吐き気がする』『冷や汗が出て顔色が悪い』など。また、高齢者の場合は、左側の奥歯の痛みや左肩の痛みが心筋梗塞のサインのことがあります。いずれも、“いつもとの違い”は要注意です」

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