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植草美幸恋愛・婚活アドバイザー

恋愛・婚活アドバイザー。1995年、アパレル業界に特化した人材派遣のエムエスピーを創業(現・代表)。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の高い成婚率(※)を誇り、成婚件数 も1000件以上を数える。著書は「ワガママな女におなりなさい 『婚活の壁』に効く秘密のアドバイス」(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみ氏との共著、青春出版社)、「結婚の技術」(中央公論新社)、「なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ」(青春出版社)など多数。(※)成婚退会者数÷全体退会者数で算出。

優しいのは当たり前! DV男やモラハラ男を引き寄せる女性の共通項

公開日: 更新日:

 DVやモラハラは絶対悪ですが、彼女は自分にもそんな絶対悪につけ込まれる要因があるのではないかと疑心暗鬼になっていました。今後誰と交際しても同じことが起こるのではと、自信をなくしていたので、前述のチェックリストで評価してみると、そのうち4項目(1、2、3、7)が当てはまっていました。

 カウンセリングで背景を探ってみると、彼女の父親がものすごい亭主関白で、母親は父親の言うことを何でも聞かざるを得ない状況。それでも父親はかなりのイケメンで、母親はそんな夫に一途。文句一つ言わないという関係性でした。彼女自身も父親が大好きなファザコンであり、そうした家庭環境も彼女の男性観に深く影響しているように思えました。

 彼女にはDVともモラハラとも縁遠い、今どきの草食系男子とのお見合いをセッティングしました。仮交際に進んだ頃、A子さんに「デートでどんな会話をしましたか?」「デート後、彼から連絡が来ますか?」と聞いてみました。すると彼女からは、「デートでは彼は自分の話よりも、私の話をたくさん聞いてくれました」「次のデートのお誘いはいただきましたが、それ以外は毎日のように連絡が来るわけではありません」という答え。男性はもっとグイグイくるものだと思っていたからか、案の定、少々物足りなさそうな口調でしたが、それを察した私は「よかったじゃない!交際は順調だね!」と全力で肯定しました。彼女の常識が、カップルの交際の常識ではないと早くわかってほしかったのです。

 こじらせていた彼女も、DV男でもモラハラ男でもない、現代的な草食系男子たち数名と交際を重ねるうちに、「こういう控えめな愛情表現もある」と納得し、そのうちの1人と半年後に成婚に至りました。

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