著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「日本列島100万人プロジェクト」は街宣時間が長すぎ…マイク握るメンバーも“見本市”状態

公開日: 更新日:

 反ワクチンや陰謀論を追う有名ウオッチャーのひとりである黒猫ドラネコ氏は、昨年4月の街宣の様子をニュースレター「黒猫ドラネコ【トンデモ観察記】」で配信。これによると、参加者は200人あまり。「ワクチン危険」「コオロギ食わすな」「マスクはう○こ」「集団ストーカー犯罪撲滅」など、さまざまなプラカードが入り交じり、国会議員会館に向けて「ワクチン打って死んじまえ!」とスピーチする参加者も。

■「平和的なデモ」

 当初、毛利氏が言っていた「平和的なデモ」はどこへ……。

 一連の街宣は、幸福の科学の職員や信者、元自衛官の活動家、プロボクサー、末永けい愛知県議、ラップユニット「韻暴論者」メンバーなど、多彩な人々がマイクを握る陰謀論者の見本市。しかし小まめに観察するウオッチャーは少ない。

「街宣時間が長すぎて、ちょっと無理なんですよね」(あるウオッチャー)

 例えば昨年7月の街宣は、平日午前9時から東京・渋谷のNHK前で抗議後、永田町の参院議員会館や複数の省庁をハシゴして午後4時に終わる1日コース。これは筆者自身、取材に出向いたが、とてもじゃないが毎回は付き合いきれない。

 毛利氏は熊本県知事選(24日投開票)に立候補。いまはそちらの選挙街宣で忙しいようだ。当然、公約の一番初めに「ワクチン接種中止」を掲げている。 =つづく

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情