著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「出口」を決めず「入口」に入ってはいけない…それが投資のイロハだ!

公開日: 更新日:

 コンビニに入ったら、買い物をして出る。電車に乗ったら、目的の駅で降りる。トイレに入ったら、用を足したあとに出る……。物事には、入り口があったら必ず出口があるのだ。

 お化け屋敷に入って、ちょっと涼しいから「ここに住もう」なんていう人はいないはず。そこそこ怖がらせてもらったら、外に出る……これが一般的である。

 でも、投資の世界では、これが守られないケースが多い。先日、空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが、半導体大手レーザーテックに対して、「不正会計の疑いがある」と噛みついた。

 そのニュースが流れると、株価はあっという間に下落。多くの投資家が、投げ売りを出した。彼らいわく「怖いから売った」のだという。

 でも、「こういったニュースが流れたら、最初から売るつもりだったのですか?」と尋ねたくなる。単に動揺して売っただけではないのか、本意ではなかったはずだ、と勘繰りたくなる。

 個人投資家によくあるタイプが、出口を決めずに勝手に入り口に入ってしまう人。「買ったら儲かる」という言葉を信じるのは良いのだが、「こうなったら売る」という“出口”を決めていないケースが多い。つまり、「行き当たりばったり」なのだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る