都議補選は自民「ポスト岸田」の顔見せ興行…茂木幹事長ばかりに冷たい視線が注がれるワケ

公開日: 更新日:

「自民は8つすべての選挙区で苦戦を強いられ、全敗もあり得る状況。与野党一騎打ちの足立や八王子は特に厳しい。ただ、そんな中でも、党の調査で最も勝てる可能性があるのは府中。次いで北、江東です。茂木さんが応援に入ったのは勝機のある選挙区ばかり。選挙後に『私が応援に行ったところは勝った』とアピールするのでしょう。幹事長は選挙の責任者です。党の支持が低迷し、苦しい選挙になっていることをわびてテコ入れするなら、より厳しい選挙情勢のところに入ってしかるべきなのに」(自民党ベテラン議員)

 応援に入った選挙区での評判も散々だ。

「茂木幹事長は頼んでもいないのにやってきたうえ、裏金事件についての謝罪くらいして欲しかったが、ありませんでした。選対幹部は迷惑だと言ってました」(自民党の地方議員)

 総裁選の党員票集め行脚のつもりがすっかり裏目だ。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「『ポスト岸田』を見据えて、それぞれが都議補選を利用している状況です。河野氏、石破氏ら非主流派は厳しい選挙区に入り『批判的な世論はあるが、一緒に頑張ろう』と呼びかける。一方、茂木氏は幹事長としての存在感を示すことが目的でしょうから、勝てるところに入るわけです」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情