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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「負けっぷり」を売りにするユーチューバーもいるが…損切り貧乏になってはいけない

公開日: 更新日:

「うわっ、終わった。えっ、勝ってない? あっ、負けた。あっ、ロスカ(ロスカット)だ。最悪……マジか……」

 ネット上で有名ユーチューバーGさんの悲鳴が聞こえる。

 最近のネット動画は、「勝ち方、教えます」とか「私はこうやって勝ってます」的なアピールが多いが、彼はまったく違うタイプ。損をする光景を世間にさらし、その「負けっぷり」を売りにしている。

 世の中の人は、「彼が負けているんだから、自分が負けてもしょうがない」「Gさん頑張れ。自分も頑張る!」。そんな共感さえ生まれている。ネット上では「癒やし系の逆神」としてあがめられているのだ。

 でも、「ロスカット」って、本当に必要なの? 素朴な疑問が残る。一般的にロスカットは、「それ以上に損をしない」という理由で使われる。具体的には、買値からちょっと下に「逆指し値」を入れ、そこまでいったら損失が確定する。それによって資金を残し、「次につなげよう」という魂胆だ。

 しかし、よくよく考えると、このロスカット、かなりの弊害がある。それはロスカットだけを設定すると、損失が一方的に積み上がってしまう習性があるからだ。

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