著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

石破首相は“安倍政治の総括”を放棄したのか…赤木雅子さんと交わした携帯メッセージ

公開日: 更新日:

 総選挙での苦戦が伝えられる石破首相。もともと森友事件の再調査が持論で、事件で命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんとの携帯ショートメッセージなどのやりとりが、24日発売の週刊文春で報じられている。でもこれって相手は本当に石破さんなの?なりすましの疑いはないの? と疑問を抱く方もいるだろう。

 石破首相が赤木雅子さんと初めて会ったのは3年前の9月。当時、石破氏が森友再調査を明言していたことから、真相解明を求めていた雅子さんとの面会が実現した。議員会館の事務所で会った2人は話がはずみ、互いに携帯電話の番号を交換。この番号に電話すると石破氏本人が出るから間違いない。

 翌月、雅子さんは就任したばかりの岸田首相(当時)に再調査を求める手紙を出した。そのことを石破氏にメッセージで伝えるとすぐに返事が来た。

「長い戦いになるのかもしれませんが、正義や誠意が通じない世の中であってはなりません」

 2日後、石破氏は再び雅子さんと会う。その場で岸田首相に手紙を読むよう伝えると約束。その夜、メッセージで連絡が来た。

「岸田さんには伝えておきました。安倍氏が怖くて反応はしないかもしれませんが」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋