相次ぐ和歌山県・九州日向灘の揺れは南海トラフの巨大地震の予兆なのか

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 早出しが少しずつはじまったと思うと怖いですが、もしかしたらこうやって小出しでため込んだエネルギーを開放してくれたら、そこまで大きな地震はこないのかということも考えられます。いずれも研究中なので、まだ結論は出ませんが、南海トラフ大地震の前に起こる小さな地震を注意深く観察することはとても大切なのです。

 ──2022年1月22日に発生した日向灘地震(震源地は日向灘、M6.6)は最大震度5強でした。M6.8以上が対象となる南海地震の関連は議論されませんでしたが、すでに引き金になっている可能性はないのでしょうか。

 この地震が起きた日向灘は宮崎県の沖で、地下60キロメートルぐらいの深いところなんですが、そこがまさに巨大地震が起きる場所の一部なんですね。2022年1月の日向灘地震はマグニチュード6.6で、南海トラフ巨大地震はマグニチュード9.1とされます。この時は小さかったので様子見になりましたが、その線引きが正しいかどうか、今度同じ日向灘でもっと大きな地震が起きるかどうかはよくわからないんです。

 この問題は「スロースリップ」が起きるかどうかにもよります。スロースリップとは、通常の地震と違い、ゆっくり断層が動いて強い地震波を出さないで、ひずみエネルギーを解放する現象のことです。スロースリップが起きると、そこで少しずつ小出しの地震が起きる。だから小出しになることからはじまって、今から10年後の2030年代にドンといくかもしれない。とにかくオールジャパンで地震学者たちは必死に研究中です。

  ◇  ◇  ◇

 昨年は臨時情報が出たが? 関連記事【こちらも読む】「南海トラフ地震臨時情報」初の発表…改めて知っておきたい関東大震災・阪神淡路大震災の“前兆”とは?…に詳しい。

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