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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

ベテラン投資家は湾岸戦争の悪夢が蘇る…アメリカとイランのミサイル攻撃は「現代版プロレス」か

公開日: 更新日:

 そしてこれにはさらなる続報が……。

 アメリカによるイラン核施設への攻撃も、「事前予告があった」のだという。

「なんだ。ぜ~んぶ出来レースだったんじゃねえか!!」

 そう、私たちがマジだと思ったミサイル攻撃の応酬は、実は「現代版プロレス」だったのである。

 シニアの多くは、「戦争=株価暴落」と思い込んでいる。過去の経験則から、条件反射でそう思い込んでいる。しかし、最近はそうじゃなくなっている。シニアの常識がまったく通用しなくなっているのである。

 今回の「12日戦争」の成果は、「イスラエルによるイラン攻撃の正当性が失われた」ということ。

 イランの核施設が破壊されたことによって、核物質精製能力は著しく低下。イスラエルへの脅威が取り除かれた。

 イスラエルはこれ以上、イランを攻撃する“口実”を失ったのである。だから、中東情勢は安定する。なので、株高なのである。

「結局プロレスってヤラセなんでしょ。だってロープに投げられたら、反転してうまく跳ね返ってくるし、倒されてもまったく動かない。んっ、それって技待ちの時間?」って感じ。

 最近の国際情勢は、そんな“エンターテインメント”になりつつある。テレビから流れてくる“茶番”は、「押すなよ~!」というダチョウ倶楽部の熱湯風呂と同じなのかもしれない(笑)。

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