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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

秋にも誕生!日本円とリンクする「ステーブルコイン」の危険性は?

公開日: 更新日:

 一方、ステーブルコインはその名の通り「安定」している。ドルとか円とかにリンクしており、価格の変動が極めて小さいのだ。だから、決済に使いやすく、国際送金とかも速い。手数料率も極めて低く、使い勝手が良いのである。

■秋から「JPYC」がスタート。

 しかも、これまでは「ドル建て」がメインだったが、いよいよこの秋から「日本円」でもスタートする。

 その名は「JPYC」。1円が1コインに相当するデジタル通貨だ。株式市場ではすでに関連銘柄が狂喜乱舞。急騰するものも出てきている。今後は一般の商取引のみならず、個人同士の取引が可能。銀行とかクレジットカードなどの決済が不要となるかもしれない。バカ高い手数料を取られないで済むのだ。

「お客さん、お支払いは何でされますか?」

「え~っと、“J”」

「JPYCですね」

 近い将来、こんな会話が普通になるかもしれない。

 もちろん「新しいもの」には、それなりの危険性がある。制度や仕組み上の欠陥が発覚し、思わぬ損失を被る可能性があるからだ。取引はあくまでも自己責任で。

「私は“J”で老後の資金を全部失いました」なんてならないように、くれぐれも注意をしたい(笑)。

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