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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

シニアが気をつけるべき「株主優待生活」…実施企業は6年ぶりに過去最多

公開日: 更新日:

「よし、俺も配当生活をするぞ!」

 イオン(8267)を買えば、買い物は3%引き、日本ハム(2282)を買えば、特製ロースハムがもらえる。

 明治HD(2269)を買えば、1500円分のお菓子。ついでに、すかいらーく(3197)と日本マクドナルド(2702)も買っちゃえ。大好きなハンバーグ系はこれでOK。あとは優待券が来るのを待つだけだ。

 最近は株主優待を新設・拡充する企業が増えている。2025年3月末時点で1580社に達しており、6年ぶりに過去最多を更新したという。

 投資家たちはサイトで優待情報をゲットし、「何がいいかな?」と、ニタニタ顔。欲の皮が突っ張りまくっている。叩けば、さぞかし良い音が響くのであろう。

 ある銘柄を1株1000円で100株購入。投資資金は10万円。配当が3%で、優待利回りの2%を加えると都合5%。

「10万円で5000円儲かるなら上等でしょう」

 さぞかし鼻高々。

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