酒に溺れた裁判官が妻を射殺し“終身刑”に…米カリフォルニア州の凄惨な事件に全米衝撃
米国で現役の裁判官が酒に酔って妻を銃で射殺した事件で、被告にほぼ終身刑に等しい厳罰が下された。9月17日、35年以上の懲役刑を言い渡されたのは、カリフォルニア州オレンジ郡の元高等裁判所判事ジェフリー・ファーガソン被告(74=写真、アナハイム市警の公式サイトから)。
事件は2023年8月3日、同郡アナハイムヒルズにあるファーガソン夫婦の自宅で起きた。
その日、夫婦はメキシコ料理店でファーガソンの前妻の子に対する金銭支援などを巡り、激しい口論をした。この時、ファーガソンは妻のシェリルさんに向かって指を銃の形にし、威嚇するジェスチャーを見せたという。この時点でファーガソンは既に多量のアルコールを摂取していた。
帰宅後、2人は高校の化学教師が麻薬王に変貌する犯罪ドラマ「ブレイキング・バッド」を見ながら口論を再開。酩酊状態で怒りを抑えられなくなったファーガソンは足首ホルスターに隠し持っていた銃を抜き、シェリルさんの胸に向かって発砲。シェリルさんは、病院に搬送される前に死亡が確認された。
家宅捜索では、47丁もの銃器と2万6000発以上の弾薬が発見され、ファーガソンの銃器マニアとしての側面が明らかになった。
この事件は、銃による暴力とアルコール依存の危険性を象徴するものとして全米に衝撃を与え、17日の判決で改めて注目が集まっている。