滝野川「鶴の湯」は静かに楽しむにはコスパ高の名店

公開日: 更新日:

100度強!ストーブが軋む音のみ。瞑想サ活にピッタンコ

 照明1つのやや暗めの空間は、ビシッビシッとストーブが軋む音以外、何も聞こえず、こりゃ瞑想サウナにピッタンコですな。ストーブからの輻射熱を真正面に受ける。ストーブの上には水の入った金属容器が置かれ、わずかな湿度を感じつつ壁の温度計に目をこらすと100度強! ヨッシャー! ネジを巻きつつ汗をかくことに集中するのみ。

 壁にかかった小さな布袋から日替わりのハーブが香り、心を落ち着かせてジッと己と向き合う59歳。12分計3分ほどで玉汗が滴り、5分ほどで滝汗ダラッダラに。あっちー。腕につけたロッカーキーの金属部分は灼熱になり、あわてて外して脇に置く。目標とした10分を前に8分でチーン。

 出てすぐの立ちシャワーで汗を流し、井戸水かけ流しの広めの水風呂にザブン。チラーなしで20度に体を沈め、天井を見上げてボーッとすると、かすかな羽衣状態が気持ちよかぁ。冬はキンキンになるという滑らかな井戸水がサイコーっス。

 2セット目、座面が広い下段で大柄な中年サンがアグラをかいてフゥフゥと瞑想中。邪魔せず上段で脱力すると、熱さに慣れたせいか、1セット目はできなかった鼻呼吸ができ、鼻がチリチリしつつ深呼吸もふーっ。10分頑張ったら、手足はあまみクッキリ。3セット目も10分完走。脱衣場をはさんだ外気浴スペースの椅子に腰かけ、初秋のそよ風に涼みながらしんみりととのいました。「毎月最終木曜にはアロマのイベントが開催されますよ」とは別の若い常連サン。

 服を着てフロントで缶ビール250円を購入。マニアが喜ぶガンプラがズラリ並ぶ休憩ルームでグビッグビッ。かぁ~、キンキンの黄金ガソリンが体に染みるぅ~。静かにサ活したい人には、マジでコスパ高の名店デス。

(イラスト・文=太田由紀)

■「鶴の湯」
(住)東京都北区滝野川1-18-8
(℡)03・3910・7244
(営)午後3時~深夜0時(日曜は午後2時~)
(休)金曜日

【連載】サウナを求め東へ西へ ととのって一杯

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 3

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 7

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    ドラマー神保彰さん ミュージシャンになるきっかけは渋谷109オープンだった

  5. 10

    ロッテ吉井理人監督の意外な「激情時代」 コーチの延々続く説教中に箸をバーン!殴りかからん勢いで…