「横浜温泉 黄金湯」番台を備える昭和風情の穴場は天然の黒湯温泉
横浜温泉 黄金湯(保土ケ谷区)
相鉄線和田町駅南口から駅前商店街を上星川駅方面に8分ほど歩くと、「天然化石海水型」の看板が見えたぞ。創業およそ58年という「横浜温泉 黄金湯」の下足場で木札を取ると、男湯と女湯が左右に分かれているということは、おっ、懐かしの番台形式かな。サウナ仲間のY君と引き戸を開けると、やっぱりでした!
番台に座る3代目・佐藤弘幸さんの娘さん・多嘉子さんに入浴料550円+サウナ代300円(フェースタオル付き)+レンタルバスタオル代100円を払い、サ室フックキーを受け取ったら、脱衣場にお邪魔します。壁にかかった鏡に映るビール腹をチラ見しつつ、服を脱いで浴室に入ると、おー、高天井は開放感抜群で、正面に富士山のペンキ絵がドーン。女湯との間には大阪城が見えますねぇ。
「横広に続く絵で女湯には太陽の塔が描かれています」(3代目)
最初の大阪万博は1970年開催だから、創業間もないころをイメージしているのでしょうか。浴場のあちこちには、安芸の宮島のモザイク画、「冨嶽三十六景」「風神雷神図」などが見られ、オレンジ色の浴槽に描かれた鯉が気持ちよさそう。みやびな雰囲気にひたりながら汗を流したら、湯をいただきましょう。
3つの浴槽は時季により温度が変わり、いずれも40度。地下約100メートルから湧く黒湯温泉は天然化石海水型で肌触りサラサラ。広い湯船の一角には、肩と腰にジェットのコーナー2床とバイブラコーナーを備えてます。2つ目はお一人さまの冷水枕付き寝風呂で、背中や腰、太ももなどに強力ジェットがボボボボ。3つ目は、さらに激しいボッコボコのバイブラ湯でした。のんびり楽しんだら、サウナタイムじゃ。
「有料サウナ」と書かれた入り口のドアは、めっちゃ小さッ。そこを通り抜けると、おおっ、真っ白い軽石風の壁でモダンな空間ですねぇ。正面の遠赤外線電気ストーブは設定85度。左右にある定員10人ほどのストレートベンチのほか、お一人さま椅子には先に入っていたY君がエマニエル夫人ポーズで足を組み、気持ちよさげに熱波を受けるぜ。「いいなぁ」と思いつつ、ストーブ近くにどっこいしょ。座面はマットがびっしり敷かれ、ヤケドの心配ありましぇーん。