煎茶が高騰した「3つの要因」…前年比4倍で取引される異常事態
■インバウンドで「Matcha」がブームに
その他にも、世界的な「抹茶ブーム」が影響しているようだ。
「最近は、抹茶がスイーツや抹茶ラテなどさまざまな用途で使用され、日本文化への関心の高まりも相まって、国内外で大人気です。海外でも『Matcha』で知られ、フレーバーとして定着。抹茶を目当てに来日するインバウンドも急増し、海外からの需要も多いため、原料である『碾茶』の価格が高騰しています。生産者も、煎茶から収益性の高い碾茶にシフトするケースが増えている。煎茶の流通量が減少し、結果的に高騰を招いているようです」(京都府宇治市にある老舗茶屋の従業員)
店頭では、お茶全体の値上げが相次いでいる。日本人の生活に古くから根付く文化だけに、今後が心配だ。