鷺ノ宮「平和湯」二股温泉の湯の花も楽しめる憩いの場
3セット目に何とか10分。腕だけあまみクッキリはなぜ?
設定は90度で、輻射熱がマイルドですねぇ。AMラジオの会話が静かに流れ、ストーブがピシッピシッと小さく軋む中、2分ほどで玉汗が滴り落ちてきて、5分ほどでダラッダラに。途中で参戦した常連サンに「砂時計ひっくり返しますよ」と告げると、「よろしく」と頭をペコリとされて、「以前は左右に砂時計があったんですよ」と常連サン。
そんな話をしているうちに、穏やかな熱さがジワ~~ッと効いてきましたぞ。ウググ、7分ほどでチーン。
水風呂は浴槽左側で18度。チラーなしの地下水かけ流しをかけ水して汗を流してザブンすっと、ほんのりと羽衣状態に。目を閉じれば、ふわっふわの悦楽状態がたまりませんねぇ。
しっかりとクールダウンしたら、2セット目にGO。常連サンは毎回10分3セットをこなすそうで、次はボクも10分! 気合を入れたものの、あえなく8分ほどでグハァー。壁の温度計に目をやると、100度弱に上がってるよ。「ごくたまに110度になっている時もあるんですよ」と常連サンの言葉にマジっすか!
体が慣れたのか、3セット目は鼻のチリチリ感が心地よく、ついに10分満喫。胸の奥で「ウェーイ」と小躍りして、脱衣場の畳生地ベンチで扇風機に当たりながらほのぼのととのうと、腕だけあまみがクッキリしてるのはなぜだろう。
フロントで缶ビール270円を購入し、観葉植物の鉢植えが置かれた休憩ルームのソファでグビグビッ。「かぁ~」とあおると、「店名通り、平和な銭湯です」と常連サンが言うのも納得の憩いの銭湯でした。
(イラスト・文=太田由紀)
■「平和湯」
(住)東京都練馬区中村南3-11-2
(℡)03・3990・1666
(営)午後3時30分~深夜0時
(休)金曜日