高コスパな老舗「栄湯湘南館」では毎月、落語界も開催
栄湯湘南館(神奈川・藤沢)
小田急江ノ島線六会日大前駅東口の駅前にある銭湯「栄湯湘南館」は1957年創業。下足場にある瓶コーラ自販機がいまも現役なのは老舗ならではでしょう。下足場の松竹錠をフロントに座る看板娘・花子さんに渡して入浴料+サウナ代850円を払うと、バスタオルとサウナ用のバンドを受け取ります。この方は3代目・北橋節男さんのお母さんで品がありますねぇ。ちなみに入浴フェースタオルは別途50円。
男湯の富士山のれんをくぐり、静かな脱衣場でマッパになったら、浴場にお邪魔しま~す。女湯の石タイル壁には鶴のペアがモノクロで描かれていますよ。「湯は、創業時からの井戸を3年前にさらに深く掘り下げ、地下100メートルの水を使用しています。より滑らかですよ」という3代目は元教師で、すぐ近くでそろばん教室も営んでいるそうです。
白湯の浴槽中央にある御影石球体からこんこんと湧き出る湯はミクロンバイブラで42度。冷水枕付きで背中や腰、ふくらはぎ、足裏にボボボのスリーピングバスを2床備えています。右端にある広めの電気風呂では、シックスパックのマッチョが気持ちよさそうですねぇ。彼が出たので、どれどれと、足を湯の表面にちょっと触れたら、それだけで激しいビリビリに跳び上がっちゃいました。
エレキは即パスして、露天に逃げるぜぃ。石垣塀に囲まれた岩風呂は日替わり薬湯で、この日は人気の“玉露の香り湯”でした。爽やかな香りの42.5度にポカポカと癒やされたら、サウナに参りましょうか。
ドアを開け、ガス遠赤外線サウナヒーターを左に見ながら、正面のストレート2段ベンチ上段にどっこいしょ。座面には奇麗にマットが敷かれていますよ。定員は8人。先ほどのマッチョさんが少し間を空けて背筋をピンとして全集中。還暦秒読みのオジサンも頑張るぜぃ。
設定は85度。耐熱レンガ造りの薄明るい部屋でベンチのヒノキはイイ感じに焦げてます。12分計がなく、正面テレビに表示された時刻をチラ見しながら汗を流していると、彼がテレビ棚に置かれたリモコンを手にピッとチャンネル変更。へ~、見たい番組が見られるサ室は珍しい。


















