「早めに」「少し」「後で」は避ける…それぞれ基準が異なる曖昧な言葉は誤解の原因
話す力・聞く力編(3)
「なるべく早めに納品してください」は、今日中? それとも今週中?
私たちは「早めに」「少し」「後で」などの曖昧な言葉を無意識に使いがちです。これらの言葉は便利な半面、人によって受け取り方は違います。
つまり曖昧な言葉とは「情報が足りない言葉」。丁寧に説明したつもりでも、ズレた解釈を生む原因になります。
今回は「相手に伝わる言葉選び」について考えていきましょう。
■相手に合わせて言葉を選ぶ
最近は「バッファを持たせる」「コンセンサスを取る」「アジェンダを共有する」といった言葉を耳にします。しかし、社内では通じても、業種や年代が違えば伝わらないこともあります。「余裕を持たせる」「合意を得る」「議題を共有する」など、相手によっては言い換える工夫も必要です。
初めての相手や他業種の人と話すときは専門用語を避け、相手の理解度や経験に合わせて言葉を選ぶ。一方で、同じ職場の仲間には、共通の知識を前提に簡潔に伝える。この切り替えが、伝わる言葉選びの大切なポイントです。

















