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若月澪子

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

アベノミクスで「億り人」になった62歳 それでも「手に入らなかった」人生の後悔

公開日: 更新日:

「兄やその子供たちに私の遺産が行くんでしょうけれど、それはイヤだなぁ」

 お金があっても一緒に生活を楽しんでくれる人がいない。Aさんに何か起こった時、助けてくれる人はいるのだろうか。

「隣家に兄貴一家が子どもや孫と一緒に住んでいます。でも普段は交流がほとんどないですね。私が死んだら、兄やその子供たちに私の遺産が行くんでしょうけれど、それはイヤだなぁ。そう思うと、こんなにお金があっても仕方ないですよね…」

 「資産」とはお金に限らない。家族、友人、健康、時間までもが資産なのだろう。お金はそれを繋ぐ潤滑油に過ぎない。生活費を削ってまで投資にお金を注ぐ「NISA貧乏」が話題になっているが、将来不安に固執すると、本当に大切なものを見失う危険がある。

 一人ぼっちの「億り人」Aさんは、死ぬまでにお金を使い切れるのだろうか。

【連載】年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩

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