クルーズ船で集団感染疑い「ハンタウイルス」でパンデミックの可能性は? 日本の飲食街を走り回るネズミからも感染リスクあり

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 前者は南北アメリカ大陸で見られる病型。今回のクルーズ船の事例でも、この症状が報告されている。

「症状は急速に進行する呼吸困難、咳、肺への体液貯留(肺水腫)、低血圧およびショック症状となります。後者は主に欧州やアジアで見られる病型。出血症状、低血圧、急性腎不全などです」

■ハンタウイルスは過去に日本でも確認されている

 日本でもシニア層を中心に人気のクルーズ旅だが、ハンタウイルスのワクチンはなく、予防は難しい。日本国内においても、今後流行するリスクは否めないという。

「アジア地域全体が『腎症候性出血熱』の流行圏に含まれており、野生のネズミとの接触がある場所では感染のリスクが存在します」

 都内の飲食街でネズミが走り回っているのを見かけるが……感染症になる可能性は?

「可能性はあります。1960~70年ごろ、大阪の梅田地区(特に地下街や古い建物が密集していたエリア)で、原因不明の発熱や腎不全を訴える患者が相次ぎました。当時、この地域でドブネズミが大量発生していたことが原因とされ、地名をとって『梅田熱』や『梅田奇病』と俗称されました。これがネズミを介したハンタウイルスによる『腎症候性出血熱』であることが判明しています。すなわち、過去に日本でも確認されたウイルス。ネズミが増えれば、問題は発生すると思います」

 対岸の出来事と思わず、情報は要チェックだ。

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