(4)クルマ買い替えが重い決断に…乗り換えサイクル長期化、国内産業にも悪影響
短期層では、「下取り価格が安くならないうちに」が15%で、長期層の4%を11ポイント上回る。「下取り額や値引きなどの購入条件」も短期層は15%と、長期層の7%より高い。査定額や販売条件を見ながら買い替える人たちだ。
一方、長期層では「車検時期が来た」が41%で、短期層の25%より16ポイント高い。「エンジン性能の低下や車の傷み」も25%と、短期層の9%を上回る。
つまり、短期層は損を避けるため、長期層は乗り続けられなくなって買い替える。価格上昇で、車検や故障まで乗り続ける人が増えている。
車の買い替えは、かつてよりもずっと重い決断になった。値上がりする車両価格、家計の負担、まだ乗れる今の車。これらをてんびんにかけた結果、「もう少し乗り続ける」という選択が増え、乗り換えサイクルは長期化。
乗り換えサイクルがのびれば、新車販売台数には下押し圧力がかかる。そうなると、グローバルに事業を展開する自動車メーカーからすれば、日本市場の優先度が下がりかねない。
その結果、日本に向けた新商品の投入が減ったり、モデルチェンジのサイクルがのびたりすれば、さらに乗り換えサイクルを長期化させるスパイラルに陥る可能性もある。そんなシナリオは避けたいものだ。
<分析対象>2017~2026年4月時点:約36万人
(インテージ 自動車アナリスト・三浦太郎)


















