著者のコラム一覧
坂田冬彦

1962年生まれ、神奈川県出身。役所勤めの後、憧れだった路線バス運転手に。60歳で定年退職。現在大型ショッピングセンターの施設警備員として奮闘中。

(5)天下り指導教官の話はあるけれど…

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 何を話してもよいのだから問題はないのだが、付き合わされる聞き手としては、たまったもんじゃない。そんな中、一番多かった話は何かといえば、病気に関する話。受講者の年齢が年齢だから、無理からぬことだ。腰痛や持病の話、ウオーキングやヨガの話、中には大病を患って手術をした話など多岐にわたる。こんな流れで、午前中の講義はおしまい。

■アゴ・アシ・ギャラ付きの「現任教育」の日は特別

 こんなんでいいの? と思ってしまうが、こんなんでいいのである。午後になるとちゃんと真面目に(午前の講義が真面目でないというのではないが)警備業法や最近改正された法律などについて学び、その後、消火器の取り扱い方やAEDの使い方などの講義を行う。またDVDなどで映像を見た後、休憩を取り、最後に15問の警備に関する選択問題を解いた後、答え合わせをして終了となる。

 これを春と秋に繰り返しやっているのが現任教育なのである。他の警備会社はよくわからないが、私の所属する警備会社はこんな感じなのだ。だから現任教育は日常の勤務に比べれば本当にラクなのだ。「アゴアシ付き」で、交通費が支給され、日当が出て、昼食もお弁当が支給されるのだから……。お弁当は900円相当のトンカツ弁当かカツ丼、さらにペットボトルのお茶付き。

 読者のみなさんの中で定年後の再就職先が見つからずに困っている方がおられるなら、警備員を考えてみてはいかがでしょうか? 日頃の勤務はともかくとして、現任教育の日だけはおいしいですよ。でも一番おいしいのは定年退職した元警察官の天下り指導教官かもしれませんね。私もやりたいなあ。

【連載】ショッピングセンター警備員 哀愁の日々

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