岩手県雫石町 宮沢賢治を魅了した秘湯と大規模農場
岩手山の伏流水で仕込んだ銘酒
創業は1772(安永元)年。県内最古の酒蔵「菊の司酒造」は4年前、雫石に移転した。最新の機械と設備を導入し、地元で栽培された酒造好適米と岩手山の伏流水を使用。勘だけに頼らず、米のうまみを感じられる日本酒を醸している。
蔵の名前を冠した「和の酒 菊の司」は燗でいただきたい辛口の酒。搾りたての無濾過生原酒をそのまま瓶詰めした「innocent」シリーズは、みずみずしい吟醸香が鼻に抜け、軽やかな後味が舌を包む。日本酒の粕を再発酵し蒸留した焼酎「だだすこだん」は優しい口当たりが特長だ。
全国新酒鑑評会や全米日本酒歓評会、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)など、国内外のコンテストで金賞を受賞してきた酒の数々は、蔵で試飲し、購入することができる。
(住)雫石町長山狼沢11-1
(℡)019-693-3330
https://kikunotsukasa.jp
地元で愛される冷麺
岩手の焼き肉屋ではディナータイムでも冷麺だけを食べる客は珍しくない。むしろ普通だ。店員も慣れたもので、オーダーを取る際は「何にします?」ではなく「焼きます?」と聞く。まずは黙ってロースターの火をつけて、というサービスマニュアルは存在しないのだ。
そんな“冷麺ラバー”が主流派となる県民たちから熱烈に支持されているのが、「焼肉・冷麺 髭」である。国道46号で雫石から盛岡に向かう途中にある人気店でお昼時は行列必至だ。
牛骨のうまみが溶け出したスープは少し甘めだが軽やかで、ツルツルモチモチの麺との相性が抜群にいい。別添えの辛み(カクテキ)を加えて上から酢を回しかけると、あとはもう箸が止まらなくなる。どんどん食べ進めていた。
なるほど、この味なら焼き肉がなくても満足できる。南部の人の気持ちがわかった気がした。
(住)盛岡市繋字尾入野47-15
(℡)019-689-2805
http://www.yakiniku-hige.jp


















