自治体で違い 「歩きたばこ禁止」立ち止まって吸うはOK?
千代田区の路上喫煙禁止条例が施行されて11年。当初は区内の指定区域だけが対象だったが、気づけば区内全域が路上禁煙に。もはや路上は禁煙が当たり前と思いきや、自治体によっては「歩きたばこ禁止」となっているケースもある。立ち止まって吸う分にはOKなのだろうか。
区内全域で「歩行喫煙」を禁止している墨田区は、「歩行喫煙には走りながらの喫煙や、自転車やバイクで移動しながらの喫煙も含みます。しかし立ち止まっての喫煙については、主要駅周辺など“推進地区”以外では規制していません」(区民活動推進課の担当者)という。区内には「路上喫煙禁止」の看板やステッカーを張り出しているが、実際には、主要駅周辺など5カ所の推進地区以外なら、立ち止まって吸う分にはOKだ。都内では、墨田区と同じような規制をしている例が多い。
その一方で、逆の例もあるのだからややこしい。中央区は、2年前まで区内に「歩きたばこ禁止」の看板を掲示していたが、実際は、路上での喫煙そのものがダメなのだ。