加熱式たばこの影響調査<下>

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 加熱式たばこの空気環境影響調査に続いて発表されたのが、体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)の調査だ。この調査はJTが北里大学教授の熊谷雄治氏(臨床薬理学)の協力を得て昨年1月から2月にかけ福岡県内の施設で行った。対象は健康な成人の紙巻きたばこ喫煙者60人(男女)。

 参加者は医療施設に入院し、まずは2日間、日常喫煙している紙巻きたばこを喫煙(事前調査期)。その後、参加者を「紙巻きたばこ喫煙」「プルーム・テック(PT)使用」「禁煙」の3グループに分け、5日間それぞれの行動をとる(調査期)。曝露量の測定は事前調査期1回、調査期2回(3日目、5日目)で、測定成分はアクロレイン、ベンゾピレン、一酸化炭素、ニコチンなど16成分。

 測定値は実に興味深い結果となった。紙巻きたばこを自由に喫煙したグループは3回の測定値に大きな変化は見られなかった。それに対して、PT使用グループと禁煙グループは2回目、3回目の測定値がほとんど同じレベルで推移し、曝露量がほぼ同等だったのだ。また、紙巻きたばこからPTに切り替えたグループは、紙巻きたばこを喫煙し続けたグループに比べ健康懸念物質の曝露量が顕著に減少していた(グラフ参照)。この測定結果について熊谷教授は「プルーム・テックと禁煙がほとんど同じ測定値というのは驚き」と論評していた。

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