モーリー・ロバートソン氏 強行五輪とコロナ禍がもたらす日本社会の変革<上>

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 幅広いメディアで活躍しているジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんに、強行開催された東京五輪、迷走を繰り返す政府のコロナ対策、翻弄される日本社会について直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ――直前になって開会式スタッフの辞任・解任劇が続く最悪の開幕となった東京五輪ですが、国民からすると五輪開催の意義が見いだせません。

モーリー そもそもは敗戦から不死鳥のように蘇った姿を世界にアピールした1964年の東京五輪のリバイバルで、3.11からの復興、世界で活躍する日本を印象付ける“復興五輪”が目的だったはずです。安倍政権下では、好調なインバウンド拡大とナショナリズムの高揚=改憲機運醸成という両輪がかみ合い、思い通りに進んでいました。ところが、コロナ禍という不測の事態によってインバウンドは消失し、数々の政権スキャンダルをめぐる批判の声の高まりなどもあって改憲機運もしぼみ、両輪のパーツがかみ合わなくなった。状況が一変してしまったのです。

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