豪州でDV男が交際女性を鎖で拘束して逮捕…犯行目的は浮気防止だった
豪ニューサウスウェールズ(NSW)州で5日、交際相手の女性(32=氏名非公表)に暴行を加えて重傷を負わせた上、浮気防止のために鎖で拘束していたDV男が捕まった。
違法な拘束と暴行の容疑で逮捕されたのは同州オークフラッツに住むゼーン・ウッドワード容疑者(34)。
警察によると、拘束が始まったのは昨年7月ごろからで、ウッドワードは「夜にこっそり出て行って他の男性と関係を持つ」ことを防ぐため、女性の右足首に足錠をはめ、鎖でベッドの枠につないで自由に動けない状態にしていた。また家族や友人と連絡できないようにスマホ、財布などを取り上げていた。
女性は5日午後、ウッドワードと外出中に隙をついて逃げ出し、レイクイラワラ警察署に駆け込んで被害を訴えた。
女性は複数の肋骨骨折、打撲、眼窩骨折などの重傷を負っていたという。警察は女性の証言と防犯カメラの映像からウッドワードを特定し、その日のうちに身柄を拘束した。
事件は、被害女性の勇気ある行動で発覚し、警察の迅速な対応で容疑者逮捕に至ったが、DVが深刻な社会問題である同国に衝撃を与えている。初公判は7日に行われ、裁判の行方に注目が集まっている。