《個人の全財産を田辺市にキフする》…紀州のドン・ファン「遺産13億円」元妻の取り分と市の使い道
野崎さんの死亡を巡っては元妻が殺人などの罪で起訴されたが、1、2審とも無罪が言い渡され、今年4月、検察側が上告している。このまま無罪が確定すれば田辺市が遺産を全額受け取った上で、元妻は「遺留分」として半分を得る権利を主張できる。兄弟姉妹には遺留分はないため、1銭も入らない。
■大豪邸は手つかずのまま
一方、今回、親族の訴えが認められ、遺言書そのものが「無効」となっていたら、法定相続が行われ、元妻が4分の3にあたる約10億円、親族が4分の1の約3億3000万円を相続し、市が遺贈を受けられなかった可能性もあった。
田辺市契約課の担当者がこう言う。
「遺産は不動産や有価証券、現金などから負債を差し引いて13億2000万円という金額になりました。24年までに弁護士委託料や所有権移転の手続きや債務整理などで8000万円の経費がかかっています。ただ実際のところ、返済されていない貸金や金利の過払い請求が負債として残っていいます。亡くなった自宅の土地建物や所有する不動産がいくらで売却できるかも見当がついていませんし、建物の取り壊しや登記などにも費用がかかります。13億2000万円というのは19年に算出した金額なので今後、増減します。遺贈の受け入れを決定した時点でリスクを考え、マイナスになったら寄付を受けない『限定承認』の手続きをしています。やっと権利が確定したという段階です。本人から『こういうことに使って下さい』と言われたわけではないので、使い道はまだ何も決まっていません」

















