軒並み高の銀行株「栃木銀行」上場企業の中で最も割安水準
今月6日、SBIホールディングス(HD)が島根銀行と資本・業務提携し、グループで34%出資すると発表した。SBIHDの北尾吉孝社長が先月ぶち上げた「第4のメガバンク構想」を実現するための第一歩となる。
これに刺激されて、先週から地銀を含めた銀行株全体が軒並み高となっている。すでに福島銀行や栃木銀行、筑波銀行などの上昇率が2割を超えたほか、りそなHD、三菱UFJFGなども10%を超える上昇率となった。銀行株は2015年の戻り高値をピークに4年近く下げ相場が続いていただけに、この好材料がターニングポイントになる可能性が出てきた。
「第4のメガバンク構想」とは一体何か。
まず、SBIグループが親会社となって共同持ち株会社を設立。そこに複数の地銀を取り込んで地域金融機関を一体的に蘇らせ、地方創生につなげるという大風呂敷のプロジェクトである。共同持ち株会社には対象となる地銀も相互出資し、ほかに内外の機関投資家らから出資を募る。