今年のCOTYはトヨタRAV4 その意味を一度考えてみてほしい
若者でも面白いクルマが出れば買う
筆者も選考委員を務める今年を象徴するクルマ選び=日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)がまたまた決まった。それはトヨタRAV4。今年3年ぶりに日本マーケットに出戻った新車であり、そういう意味では非常に喜ばしい。
ただし、今年4月に復活し、4月〜9月の半年間日本セールスは3万9299台とそれなりだが、ランキングにして13位と目覚ましく売れたわけではない。社会現象になったというほどでもない。
それよりイマドキ背高ノッポの軽自動車やミニバンばかりが売れる、クルマに冷めたニッポンで、20〜30代の若者にアクティブなSUVを売った事実が大きい。若い奴らでも、面白いクルマが出ればクルマを買うのである。
それと一般にはさほど知られてない偉大さも評価されている。それはRAV4が、今や世界で一番売れる日本車であるという事実だ。具体的には17年に811万台、18年に839万台も売り、19年は900万台、20年にはもしや1000万台超え!も叫ばれている。
正直とてつもない数字だ。なにしろマツダが年間160万台、スバルが100万台前後売れるわけで、1台にしてスバル一社分をほぼカバーするわけである。オールトヨタでも年間セールスほぼ1000万台をだから1台で1割をカバーする。