明治安田生命保険・根岸社長 長引く超低金利政策に危機感
「低金利がどこまで続くのか、大きな危機感を持っている」と苦渋の表情を見せるのは明治安田生命保険の根岸秋男社長(61)。日銀の超低金利政策が長引く中、生保各社は集めた資金の運用に苦しむ。商品開発も難しく、「魅力的な商品を円建てで作れないもどかしさを感じる」とため息を漏らす。
局面の転換を図るため、来年度からの中期経営計画では運用体制を大きく見直す。「金融緩和がどこまで行くのか何も分からず、ボディーブローのような影響が出ている」だけに、「低金利が続いても稼げる体制をどう再構築するか」と思案している。