欧米市場大荒れNY株約256ドル安 上場企業は軒並み下方修正
収束が見えない新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な景気後退への懸念から欧米の株式市場は大荒れとなった。
6日のNY市場はダウ平均が大幅に続落して始まり、下げ幅は一時、900ドル近くまで拡大。終値は256・50ドル安の2万5864・78ドルとなった。米労働省が同日発表した2月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月から27万3000人増加し、好調の目安とされる20万人を上回ったが、コロナショックを織り込んでいない数字のため市場の不安を拭えなかった。
ダウ平均は今週、1000ドル前後の上げ下げを繰り返し、終値は暴落した前週末よりは455ドル高と値を戻したが、今後も波乱の展開となりそうだ。
NY市場より早く始まった欧州株式市場も、主要指数が大幅下落した。ロンドンFT100は前日比242・88ポイント安の6462・55で、約3年8カ月ぶりの安値水準。ドイツ・フランクフルトのクセトラDAX指数は402・85ポイント安の1万1541・87で、約7カ月ぶりの安値で引けた。