小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

地銀が悲鳴? 有価証券の時価評価見直しで経営悪化ピンチ

公開日: 更新日:

 超低金利が続き伝統的な預金・貸し出し業務で儲けられず、人口減少と地元経済の縮小にもあえぐ地銀の首をさらに絞めかねない制度変更が行われようとしている。金融庁の企業会計審議会が2021年度から導入する有価証券の時価評価の見直しだ。

「地銀の有価証券運用は、これまで国債など流動性の高い金融商品で運用することが多かったが、超低金利下、より高い利回りを求めてREIT(不動産投資信託)や私募投信など、値段が確定していない有価証券を保有するところが増えている。そうした資産をバランスシート上で評価すべきが議論の対象になっていた」(金融庁関係者)という。

 そこで企業会計審議会は、こうした値段の確定していない有価証券の時価評価を国際標準に合わせることにしたのだ。

 改定の柱は3つある。1つ目は、有価証券の時価の定義を「売却時に受け取る価格」とするものだ。有価証券には「売値」や「買値」「中値」などさまざまな評価方法があるが、それを「売却時にいくら入ってくるか」に統一する。

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