3万円相場はどこまで?次のターゲットは日経平均3万2716円
3万円相場は続くのか。今月15日に日経平均は約30年ぶりに3万円の大台を回復した。実体経済はコロナ禍で低迷しているのに、株価だけが上昇する異常な状態だが、市場は強気だ。兜町からは「3万円を固めたあと、さらなる上昇が待つ」という声が漏れてくる。
「日経平均が3万円を超えるのは3月に入ってからだろうと判断していましたが2月半ばにアッサリと超えてしまった。それだけ相場は強いということです。しかも、3万円を付けた後も上昇が続きました。マーケットが目標とする次の水準は直近安値の倍だと思います」(株式評論家の倉多慎之助氏)
日経平均が安値を付けたのは昨年3月19日。世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、経済の先行きがまったく見通せなくなった時期だ。この日、日経平均は1万6358円まで暴落した。この水準から倍というと3万2716円になる。現状の3万円からは1割近い3000円アップが見込めるのだ。