重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

高級ブドウ「シャインマスカット」中国への無断流出は推計で年間100億円の損失

公開日: 更新日:

 開発に費やした18年にも及ぶ歳月が徒労になりかねない事態だ。大粒で甘みが強いことで知られる高級ブドウ「シャインマスカット」。その中国への無断流出で年間100億円以上の損失が日本に生じているという。 

 農林水産省がこのほど行った試算で明らかになったもので、中国での栽培面積は2020年時点の推計値ですでに5.3万ヘクタールに達し、日本(1840ヘクタール)の約29倍。しかも「ますます拡大している」(農水省幹部)という。収穫後は「多くがASEANなど第三国に輸出されている」(前出の農水省幹部)もようだ。

■品種登録まで18年かかったのに

 シャインマスカットは国立研究開発法人の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)果樹研究所(旧国立果樹試験場)が開発した品種だ。ヨーロッパブドウとアメリカブドウを何世代にもわたり交配に交配を重ねて商品化にこぎつけた。試験の開始から06年の品種登録まで18年かかり、13人の研究者が携わった。

 農産物の品種を保護することを目的に制定された「種苗法」では新品種の開発者に「育成権」という知的財産権が与えられることになっている。新品種を栽培しようと思えば開発者に利用料を支払うか権利を購入する必要がある。農水省では今回、中国側の推定出荷量をもとに、仮に同国の生産者が正式に種苗を購入していれば日本側が受け取れていたハズの育成権の許諾権料を推計した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    旧統一教会「教会改革」会見に“テッシー”登場! 勅使河原秀行氏の変わり様にネット沸く

    旧統一教会「教会改革」会見に“テッシー”登場! 勅使河原秀行氏の変わり様にネット沸く

  2. 2
    カブス鈴木誠也への逆風強まる…総額100億円超ルーキー成績さえず、ファンは厳しい視線

    カブス鈴木誠也への逆風強まる…総額100億円超ルーキー成績さえず、ファンは厳しい視線

  3. 3
    佐津川愛美「ちむどんどん」で独り勝ち? 童顔でも34歳「ドラマ100本」の大ベテラン!

    佐津川愛美「ちむどんどん」で独り勝ち? 童顔でも34歳「ドラマ100本」の大ベテラン!

  4. 4
    旧統一教会側が質疑応答でTBS金平茂紀氏に感情露わ! あまりの興奮ぶりに総ツッコミ状態

    旧統一教会側が質疑応答でTBS金平茂紀氏に感情露わ! あまりの興奮ぶりに総ツッコミ状態

  5. 5
    700匹のワニ来襲で砂浜を占拠も…地元民が落ち着いているワケは?

    700匹のワニ来襲で砂浜を占拠も…地元民が落ち着いているワケは?

  1. 6
    桜田淳子と旧統一教会の45年…全盛期の19歳で入信、10年以上隠しながら34歳で合同結婚式へ

    桜田淳子と旧統一教会の45年…全盛期の19歳で入信、10年以上隠しながら34歳で合同結婚式へ

  2. 7
    旧統一教会が“金欠”に…最大の収入減「合同結婚式」参加者激減、大慌てで希望者募る

    旧統一教会が“金欠”に…最大の収入減「合同結婚式」参加者激減、大慌てで希望者募る

  3. 8
    旧統一教会会見での激昂ぶりに視聴者もドン引き…福本修也弁護士ってどんな人?

    旧統一教会会見での激昂ぶりに視聴者もドン引き…福本修也弁護士ってどんな人?

  4. 9
    岸田首相「国連演説」で冷や水浴びる…会場ガラガラ、スピーチも“二番煎じ”で居眠り続出

    岸田首相「国連演説」で冷や水浴びる…会場ガラガラ、スピーチも“二番煎じ”で居眠り続出

  5. 10
    生稲晃子氏の嘘バレた! 旧統一教会“替え歌支援”報道で《これぞ自民クオリティ》と火だるま

    生稲晃子氏の嘘バレた! 旧統一教会“替え歌支援”報道で《これぞ自民クオリティ》と火だるま