イルキャンティ 笹間章CEO(1)笹塚の「イタリア式食堂」が半世紀を経て一大グループに

公開日: 更新日:

「イタリア式食堂キャンティ」をご存じだろうか。ニンニクの効いた後を引くドレッシングや、ついついシメに食べたくなる「真夜中のスパゲティ」で知られる名店である。1972年、東京・笹塚に開いたわずか14坪の店を全国に50店以上展開するグループへと一代で育てたのが、イルキャンティCEOの笹間章氏だ。波瀾万丈の道程を、生まれから振り返ってみよう。

 笹間氏は1951年、東京・六本木で生まれた。祖父は神田、父は新宿でタイプライターの輸入販売業を営む裕福な家庭だったという。

「祖父の家に遊びに行くと、よく鉄道模型店に連れて行ってもらえた。当時は高価だった鉄道模型も、ねだるとすぐ買ってもらえたものでした」と、笹間氏。

 祖父は商売上手だったが、父親はいまひとつ才覚に恵まれなかったようだ。小学校2、3年の頃から父親の事業は傾き始める。

子どもの頃、度々引っ越ししたのは、そのせいだったのだと思います」

 また、突然箱根に数日間旅行に行くことが何度かあったという。この時も宿は毎日移動したという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い