著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(54)東京佐川事件と同時並行で進んだ共和汚職事件の捜査

公開日: 更新日:

宮沢派幹部の疑惑が次々いに浮上

塩崎潤総務庁長官(当時)/(C)共同通信社

 東京地検特捜部は東京佐川急便事件と並行してもうひとつ、重要な事件を捜査していた。自民党宮沢派事務総長の衆院議員、阿部文男(旧北海道3区)の収賄事件である。

 阿部が北海道・沖縄開発庁長官在職中の1989年8月から90年1月にかけ、鉄骨加工会社「共和」元副社長の森口五郎から… 

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