自民・二階元幹事長が5年間で受け取った「政策活動費」50億円の行方…何に使ったのか?

公開日: 更新日:

政策活動費は幹事長にとって「力の源泉」

 これほどの巨額を、一体、何に使っているのか。

「幹事長の軍資金ですよ。例えば、議員がパーティーを開くと伝えれば、『頑張れよ』と1、2回生の若手で30万円くらいもらえる。当選回数や幹事長との近さで、50万円、100万円となる。他に、委員会などで海外視察に出かける際には、餞別として1人50万円とか100万円。使途が表に出ない政策活動費は、幹事長にとって力の源泉と言えます」(自民党関係者)

 そして、使途として金額が大きいのが選挙対策だ。別の自民党関係者がこう話す。

「選挙の陣中見舞いに1人100万円や200万円。国政選挙に限らず、知事選など地方選挙でも使われる。関係者は県議に市町村議とかなりの人数になる。1人5万円や10万円を配ったとしても相当の額になります」

 19年の参院選広島選挙区で起きた大規模買収事件では、河井元法相方で押収された手書きのメモに「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と記されていたと中国新聞がスクープしている。この3300万円も政策活動費だったのか。

 年間10億円規模の巨額支出は金権政党ならでは。これじゃあ政治にカネがかかるわけだ。政治資金規正法の“抜け穴”は塞がなきゃダメだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較