著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

世の中は不条理だらけ…経済指標は良好なのに株価が下がるのはナゼ?

公開日: 更新日:

 当然、日本株もそのあおりを受けて、下落することになる。「経済指標が良いと、株価が下がる?」——ちょっと不思議な話である。

 これは「さくら家」の構図とまったく同じ。良ければダメだし、悪ければ良いのである。「ちょっと納得できないな~」

 なぜ、そうなってしまったのか。それは途中に「金利」を挟んでいるからだ。

「良い経済指標→金利上昇→株価下落」

「悪い経済指標→金利低下→株価上昇」

 そういうロジックが動いているのである。特に最近は「金利」に敏感であり、その“顔色”が重要になってきている。

■すべての決定権を握るのは…

 さくら家でいえば、お母さんの“顔色”が重要だということ。間に入って「調整役」を果たしている。

「お姉ちゃんは、まだお金あるんだから我慢しなさい。まる子は無駄遣いするんじゃないよ」

「は~い!」ってな感じだ。

 だからシニアの皆さんは、「経済指標がいいから、株価が上がるはずだ」なんて思い込んではいけない。

 すべての決定権は「お母さん(金利)」が握っているからである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ