著者のコラム一覧
渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

献金1億円超は46年間で249社…企業・団体献金は3年で記録破棄の「もう1つの裏金」だ【表あり】

公開日: 更新日:

 ところが大きな壁があった。収支報告書は政治資金規正法で保存期限は3年と定められているのだ。管轄する総務省の担当者によると、それ以前のものは破棄しているという。

 これでは検証できない。「裏金」になってしまう。政治家は自らの逃げ道を法律で用意しているのだ。

 そこでTansaは約半世紀分、1976年以降の官報から国民政治協会への企業・団体献金の情報を入手。データベース化した。本シリーズではまず、献金総額1億円以上の企業249社を上位から順に示しつつ、自民党と財界の蜜月の歴史をたどる。

 自民党は今、総裁選のPR動画で「守るべきものは守り、変えるべき時は躊躇しない」と喧伝している。実態は「守るべきものは守らず、変えるべき時は躊躇する」だ。本シリーズを、目先の茶番に惑わされず、自民党政治の本質を考える一助にしてほしい。 (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状