日経平均が今年3番目の下げ幅…9.4株価暴落は「石破茂NO」のメッセージか?

公開日: 更新日:

 下げ幅は今年3番目の大きさだった。

 4日の東京株式市場で日経平均株価が一時、前日比1800円を超える大暴落となった。理由は米景気悪化への懸念と2円ほど進んだ円高。米市場を牽引してきた「エヌビディア」など半導体株が売られ、東京市場でも半導体関連株中心に売り注文が膨らんだ──などと解説されているが、「いえ、それだけじゃないですよ」と市場関係者がこう続ける。

「『石破ショック』の影響です。自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長が、2日のテレビで金融所得課税の強化を実行したいと発言した。これは株価下落要因ですから、マーケットは嫌がる。つまり、4日の暴落はマーケットからの『石破NO』のメッセージでもある」

 金融所得課税は株式の売却益などへの課税で、現在の税率は一律20%。給与所得などの最高税率55%と比べて低く、富裕層ほど金融所得が多いため、課税強化は富裕層への影響が大きい。

 思い出すのは3年前の総裁選だ。岸田首相が金融所得課税の強化を打ち出し、増えた税収を所得格差是正などの分配政策に充てようとした。ところが、岸田勝利で具体的な検討が進みそうになると、株価が下落し、断念。「岸田ショック」と言われたものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞