日本製鉄USスチール買収難航で…橋本英二会長「財界総理」の座はどうなる?

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 橋本氏は若いときに米ハーバード大の大学院へ留学し、グローバル事業畑を歩んだ国際派だ。日本製鉄の今後にはUSスチールの買収が必要だという判断は「さすが」と思わせたが、買収が日常茶飯事の米国でここまで難航するとは思わなかっただろう。

 橋本氏は9月上旬にバイデン現大統領へ「買収を適正に判断してほしい」とする文書を送り、早く認めるように要請したようだな。

 さらに副社長を米国へ派遣し、対米外国投資委員会の幹部に「安全保障上の懸念はない」と主張させて、早く認めるように求めたらしい。

 次の経団連会長は年内に内定するようだが、日本製鉄の動きはそれに間に合わせようというようにも映るね。

 それは別問題だろうが、財界には「次の米大統領と対立する形のままでは、日本の経済界で頂点に立つ経団連会長にふさわしくない」という声も出ている。

 「財界総理」とも言われる経団連会長だ。うまく着地してもらいたいというのは、当然だ。

構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

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